【建設業に就職希望の方必見】ゼネコン・建設業界の仕事内容と今後の展望について

建設業はまだまだ重要が上昇傾向にある業界です。そして、建設会社の中でも特に注目されるのがゼネコンです。

ゼネコンは総合建設会社であり、社会のインフラなど社会生活にとって重要な役割を担っております。

この記事ではゼネコンとは何か、ゼネコンの仕事内容、ゼネコンの今後についてなどをご紹介していきます。

ゼネコンとは?

高層ビルの画像

ゼネコンとは英語のGeneral Constructor(ゼネラル・コンストラクター)の略称で総合建設業者のことです。ゼネコンは発注者の要望に沿った建物を建設するために、専門工事業者に発注して施工全体を管理。

完成結果により発注者が報酬を支払う契約を締結して業務を行います。ゼネコンが手がける事業は、ダムやトンネルなどの社会インフラ、高層ビル、病院、学校、商業施設、災害対策、復興支援など土木、建築工事の請負が挙げられます。

ゼネコンの役割

ゼネコンは土木や建築工事の発注を請負、専門工事業者に発注、マネジメントをします。この専門工事業者を「サブコン」と呼び、仮設足場を組む鳶業者や電気設備業者、杭工事業者などが挙げられ、土木や建築工事の一部を請け負う建設業者を指します。

ゼネコンは社会基盤となるトンネルや鉄道などのインフラ事業、ランドマークとなる高層ビルなどの建築、災害対策や復興支援など人々の生活の利便性や豊かさを支える、社会貢献度の高い仕事を行っています。

シンボルとなる建設に携わるためゼネコンの仕事は地図や歴史に残る夢とやり甲斐のある仕事と言えます。

ゼネコンの分類

ゼネコンには大きく分けると下記のグループに分けられます。

  • スーパーゼネコン
  • 準大手ゼネコン
  • 中堅ゼネコン

この分類は売上高や会社規模によりグループ化されており、ゼネコンの中でもスーパーゼネコンは売上高1兆円以上ある大企業です。

スーパーゼネコンと呼ばれている会社は「鹿島建設」「清水建設」「大成建設」「竹中工務店」「大林組」の5社です。

準大手ゼネコンは明確な定義はありませんが、売上高3000億円以上1兆円以下のゼネコンが該当します。「長谷工コーポレーション」「五洋建設」「東急建設」などが準大手ゼネコンに該当します。

中堅ゼネコンは売上高1500億円以上3000億円未満のゼネコンで「奥村組」「東亜建設」「錢高組」「淺沼組」「鉄建建設」などが該当します。

マリン・コンストラクター

海洋土木イメージ画像

マリン・コンストラクターは通称「マリコン」とも呼ばれており、海洋土木を強みとしているゼネコンを指します。マリン・コントラクターの事業は、埋め立て、護岸、海底トンネル工事など専門性の高い事業を多く手掛けています。

これにより新規参入が難しく、日本のマリコンの技術は高く評価され、国内の他に世界各地の港湾工事や空港の用地造成を受注しています。マリコンの代表的な企業は五洋建設、東亜建設工業、東洋建設などです。

ゼネコンの仕事内容

建設現場のイメージ画像

ゼネコンの仕事はいくつか職種に分かれて事業が行われています。ここではゼネコンの仕事内容について職種に分けてご紹介していきます。

営業

発注者から要望を聞き、社内の各部門と連携をとりながら企画書、提案書をまとめ、発注者と直接接する窓口を担います。

ゼネコンの営業は業界の中でも特別専門的な資格や技術は求められていませんが、建設業界の営業の中では携わる工事のスケールは非常に大きく、高額な資金が動く仕事です。

そのため他の業界よりも接待や打ち合わせなどが多くなる傾向があります。

また、受注した仕事の期間は長期にわたり、打ち合わせの頻度に比例して書類作成などの事務作業も多くなる傾向です。

設計

発注を受けた要望を基にデザイン、利便性、耐震性、設備などを構成して一つの建物へと組み込んでいく仕事が設計です。

設計士は自分で考え出したものが形となる非常にやり甲斐のある仕事です。

設計士の仕事は建築士の資格や専門的な知識が必要になります。

施工管理

工事の行程、計画、品質、安全などを管理し、工事を滞りなく進めていく仕事が施工管理です。施工管理は現場の中心となって、作業を行う職人たちを仕切る役割があります。

年齢やキャリアの違いがある人たちと関わっていくため、柔軟なコミュニケーション能力が求められ、さらに工事を進行していくためのマネジメントも重要な要素となります。

工事現場は事故につながる危険な作業もあるため十分な安全を確保するなど緊張が伴われますが、出来上がった建物を見た時の感動が大きいのも施工管理の仕事の魅力です。

研究開発

研究開発は専門性が求められる仕事で、工法の研究や資材の開発などを行います。

時代の流れとともに進化していく技術と、さらに社会生活を豊かにしていくことを目的としてゼネコン企業は独自性を得るために積極的に研究開発の投資が行われています。

ゼネコンは今後どうなる?

建設現場のイメージ画像

オリピック開催、リニア開業、インフラの老朽化の改修など、これからもゼネコンの仕事は増えていきます。

一方人口減少という問題も抱えているため、一時的には建設の需要が増えたとしても、その後は需要減少も予測されています。

このため国内需要だけに頼らずに海外に目を向けて大きな利益を得ていこうとしているゼネコンもあります。

また、大林組の再生可能エネルギーなど建設事業とは別に新領域の事業にも手を広げているゼネコンもあります。

今後は国内需要だけでなく海外からの受注や新規事業の展開も重要な要素となっていくでしょう。

まとめ

ここまでゼネコンの役割や仕事内容などをお伝えしてきました。ゼネコンでも売上高や会社規模によってグループ化されており、今後も時代に合わせて変化していくことが重要です。

これから建設業界で働きたいと希望している方は、ゼネコンとは何か、どんな仕事をしているかなどポイントを押さえておきましょう。

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