横浜国立大学理工学部建築都市環境系学科卒
一級鉄筋技能士
僕はゼネコンの現場勤務と設計部の勤務を経て、今は鉄筋工事会社で勤務しながらプログラミング事業を実施しています。
パソコンのタイピング練習を始める前は、パソコン作業が苦手で議事録の作成に時間がかかって怒られたことも良くありました。
この記事では、僕自身の建設業での経験を踏まえて、建設業事務作業に必要なタイピングレベル、資料作成に役立つツールやサイトについて紹介しようと思います。
目次
イータイピングで250点取れれば合格
建設業事務作業に必要なタイピングレベルは、ずばり「イータイピングで250点」だと考えます。
まずはこの250点の根拠を自身の体験から解説していきます。
イータイピングの250点の評価
一般的にはイータイピングの点数は以下のように評価されているようです。
000~100 【一般初心者】
練習あるのみ、パソコン買ったばかりでキーボードのキーを目で探してるレベル
100~150 【一般初級者】
キーの位置を覚えて、目で追いながら指一本で打っているレベル
150~200 【一般中級者】
キーの位置を覚えて、目で追いながらも指を数本使い始めるレベル
200~250 【一般上級者】
キーの位置を覚えて十分な速度を手に入れて、タイピングが速いんじゃないかと思い始めるレベル
——————–このレベルでOK————————————–
250~300 【一般最上級者】
指を数本使い、自己流タイプで周りの人間にタイピング速いねと言われるレベル
300~350 【タイパー初心者】
タイピングでは周りに敵無し、タイピングの世界に入っても十分やっていけると勘違いし始めるレベル
350~400 【タイパー初級者】
タイピングをすれば友人に化け物と言われるレベル
400~450 【タイパー中級者】
タイピング、ここまでくれば一人前の中堅タイパーレベル
450~500 【タイパー上級者】
タイピング界でも十分な実力を手に入れたレベル、だが先は長い
500~550 【タイパー最上級者】
ここまでくればタイピングも相当の者、一般の人に対して極めたと言い張っても良いレベル
設計部や技術研究所勤務の方であればパソコンの作業に慣れていると思いますが、工事現場に勤務している方はパソコン作業に苦手意識を持っている方が非常に多いので100点前後しか点数を取れない方が大半かと思います。
僕自身、大学を卒業してゼネコンで働き始めたときはイータイピングで100点も取れませんでした。
現場勤務の場合、PowerPointやWord、Excelを使う機会はほとんどないので、タイピングが早くなっても別に仕事に関係ないような気がしていましたし、タイピングが遅くても図面作製などのCAD操作に支障が出ることはありませんでした。
250点あれば打合せしながらパソコンでメモすることができる
僕がタイピング練習を始めたキッカケは、設計部に配属されて打合せの議事録をパソコンで取る業務が始まってからです。
打合せ中に議事録を取ろうとしたとき、人の話を聞きながらメモを取るにはブラインドタッチの技術がどうしても必要になります。
しかし、僕自身はタイピングの点数が100点レベルのままこの業務を行っていたため、議事録を取るのが非常に遅く、先輩や同僚の方からたくさん馬鹿にされ笑われた苦い経験があります。
イータイピングで250点を達成するにはブラインドタッチの技術が必須になります。
ブラインドタッチはイータイピングの基礎練習を順番通りにこなしていけば誰でも習得することができます。
大手ゼネコン勤務であってもイータイピングで250点取れる方は少ないと思いますので、打合せ時の議事録作成の時などに頼りにされるでしょう。
設計部や技術研究所に勤務していて、毎日パソコンを使用する方であっても無理に300点以上を目指す必要は全くなく、スコア向上に費やす時間があるのであれば別の時間に費やした方が良いでしょう。
中小企業であれば、250点が取れれば周りから化物扱いされることもよくあります。
建設業で現場勤務であれば100点レベルで問題ない
設計部や技術研究所勤務だと250点レベルが武器になってくる
中小企業であれば250点レベルは化物扱い
プログラミング学習も250点取れれば全く問題ない
Pythonを用いたAI開発の場合もブラインドタッチができたほうがプログラミング学習をスムーズに行うことができます。
プログラミングは英語入力なので少し練習が必要ですが、ローマ字入力で250点レベルであれば問題なくプログラミング学習を進めることができるでしょう。
イータイピングで250点取れればタイピングの練習は卒業で良い
250点レベルであればプログラミング学習も全く問題ない
社内のDXのためにPythonを学習しよう
建設業の事務作業/おすすめのアプリケーション
建設業の現場に勤務している場合の事務作業について具体的に見ていきましょう。
安全書類を効率的に作成できる高額な有料ツール(グリーンサイト等)が多くリリースされています。
たしかに便利なツールも多くありますが、不必要に高額なツールを購入する必要があるかどうか今一度考え直してみましょう。
中小企業は低利益である為、脳死のまま高い手数料を取られることはできるだけ避けなければなりません。
安全書類関係ではPDFの編集とExcel作業は必須
大変面倒なことに、建設業の安全書類は会社によって内容が異なります。
一般的に用意しなければならないのは以下の資料です。
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・指定の施工体制台帳 施工体制台帳 下請負業者編成表 ・指定の労務安全関係書類 安全衛生遵守事項 安全衛生管理計画書 重機など持ち込み届 火気使用申請書 危険物有機物持ち込み使用届 工事車両届 作業員名簿 ・外国人就労関係書類 ・専門工事施工要領書 ・専門工事施工計画書 ・専門工事作業手順書 ・建設業許可証、資格証、社会保険関係 |
Adobe Acrobatで押印や修正作業をオンライン化
安全書類関係はゼネコンのHPからExcelをダウンロードして提出することが基本だと思います。
ゼネコンから配布されるExcelをそのまま編集して提出するのでは時間がかかってしまうので、工夫する必要があります。
安全書類関係では現場名や自社名を打ち込む箇所がたくさんあります。
Excelの一番最初に基本情報入力シートを作成し、ここに入力すれば他全部のシートに反映されるように作ってしまえば時短になります。
作成したExcelはPDF化し、onedriveの共有リンクを添付して提出すれば大容量の資料も難なく提出することができます。
PDFに関してはAdobe Acrobat Pro(月額約1800円)を契約するとPDF上で押印したり、スキャンしたものを同じ文字フォントで編集や修正をする事ができるので非常に便利でおススメです。
よくある安全書類のツールとしては、グリーンサイトが代表的な例でしょう。
グリーンサイトは大手ゼネコン関係書類で使われている安全書類ツールで、10名あたり年間12,000円(月額1,000円)の費用がかかります。
Adobe Acrobat Proよりも低下価格で利用することができますが、Adobe Acrobat Proであれば構造図へのメモ追記や鉄筋数量の拾い出し時のライン引きなどの作業も可能になるのでAdobe Acrobat Proを推奨します。
補助金申請に必要なパワポ資料および社内向け資料は外コン資料をパクる
ものづくり補助金などの補助金申請資料の作成や社内向けの資料作成に関しては見やすいデザインが必要になる場合もあります。
そのようなデザインが必要な場合は経済産業省が公開している外資コンサルタント会社の資料を参考にしましょう。
Adobe Acrobat Proを活用すればPDF資料をWordやPowerPointに変換することができるので、資料作成の時短にもなります。
まとめ
この記事では、建設業事務作業に必要なタイピングレベル、資料作成に役立つツールやサイトについて紹介しました。
大手企業に勤務している方なら当たり前のことかもしれませんが、人手不足が深刻な中小企業では事務作業を素早く処理できることも重要なスキルの1つです。
タイピングに関してはイータイピングで250点レベルを目指しましょう。