合板・端太材のたわみ量の計算について

使用される部材が破壊されないかどうかは許容応力度設計法で計算することができます。

この記事では合板と端太材のたわみ量を計算してみます。

煩雑な計算式が出てきますが、どのように計算しているのか理解できていれば十分です。

たわみ量の計算

さっそくたわみ量を計算していきましょう。

たわみとは?

たわみを計算する前に、部材を一定の長さの単純梁としてモデル化します。

モデル化した部材に荷重が作用したとき、部材がどれくらい変化したのかを示しているのがたわみ量です。

小難しい教科書にはデルタ(δ)で表記されます。

許容たわみ量について

合板・端太材のたわみ量を計算してみます。

せき板には合板(t =12mm)を使用します。

設計条件について

合板(幅 900mm あたり)に作用する荷重は

内端材の間隔は、300mmなので、合板を3径間連続梁として計算します。

照査結果について

内端材の検討について

内端太には、角鋼管(□-60×60×2.3,JIS G3466 STKR400)を使用します。

設計条件について

内端太材の間隔は 300mm であり、部材 1 本あたりに作用する荷重は以下の通りです。

内端太材の支点となる外端太材の間隔は 900mmで、内端太材を等分布荷重の単純梁として計算します。

照査結果について

外端材の検討について

外端太材には、角鋼管(2□-60×60×2.3,STKR400)を 2 本 1 組で使用します。

設計条件について

外端太材の間隔は 900mm で、部材 1 本あたりに作用する荷重は、

外端太材の支点となるセパレータの間隔は600mm で、外端太材を等分布荷重の単純梁として計算します。

照査結果について

セパレータの検討について

セパレータ 1 本あたりに作用する引張力 T は、以下の通りです。

設計条件について

照査結果について

荷重負担面積 A は、0.9m×0.6m なので、

セパレータ 1 本あたりに作用する引張力 T (kN/m2)は、荷重分担面積に作用するコンクリート側圧なので、