【世界の珍しい建物】技術革新が実現した驚くべき世界中の建築物6選!

近年、様々な分野での技術の革新が目覚ましく、次々と新しいモノが生み出されています。

建築業界に至っては、建築困難と思われていたデザイン性の高い建築物や、高さを競うように建てられるタワーなど、「建築困難」と思われていた建築物がどんどんと建てられているのです。

そこで、今回は「構造がどうなっているの?」「構造計算上、問題ないの?」と思わず疑問を持ってしまう建築物をご紹介していきます。

全面ガラス張りの美しい建物

画像引用:「いしらべ」

ひと昔前に建てられたビルなどを見ると、分厚いコンクリートの間にポコポコと小さな窓らしき穴が開いているといったデザインが一般的でしたよね。

ですが、最近ではガラス張りの見た目にも美しい建物が目立つようになってきました。

ハルパ・レイキャヴィク・コンサートホール&会議センター

画像引用:「Arch2.0」

アイスランドの首都レイキャヴィクの港に建つこのガラス張りの美しいコンサートホール&会議センターは、「光の巨匠」と呼ばれるデンマークを代表する建築家ヘニング・ラーセンの設計です。

ガラス張りの建物なら他にも幾らでも見ることが出来るのですが、このハルパ・レイキャヴィク・コンサートホール&会議センターは、ハチの巣を模した外観をしており、他の建物とは一線を画しているのです。

よく見ると、ところどころ色の違うガラスがはまっているのが分かりますよね。

2007年に着工されているのですが、実はアイスランドの経済状況の悪化によって一時は工事中止となるところでした。しかし、周辺の開発工事を縮小させることで、建設工事を続け、2011年無事完成を見ることとなったのです。

中国中央電視台本部ビル

画像引用:「いしらべ」

中国北京市にある「中国中央電視台本部ビル」は、国際的なコンペによってその設計者を決定しています。

落札したのは、オランダの建築家レム・コールハース率いる「OMA(Office for Metropolitan)」でした。

彼らは、建設業界における既成概念にとらわれることなく、自らの理念を実現するために、自由発想の奇抜な建物を実現させています。

この中央電視台本部ビルも、メビウスの輪を思わせる外観で、一度見たら忘れられない建物です。

よく見ると、2本の「柱」ともいうべき部分はお互いに向かって傾いているのです。

シアトル中央図書館

画像引用:「Bruce Mau Design」

アメリカ、シアトルにあるこの図書館は積み重ねた本をイメージして設計されているのだそうです。

この図書館の設計も、中央電視台本部ビルとおなじオランダ人建築家のレム・コールハースです。

以前にも同じ場所に図書館が建っていたのですが、蔵書が増え手狭になったことで建て替えることとなりました。しかし、敷地面積は依然と同じままですので、いかに建物を広くして蔵書を増やすかという難題が待ち構えていたそうです。

全面ガラス張りにしていたるところに光が差し込み、明るい空間を設けるとともに、広い空間を設けることで蔵書量を増やすことに成功しています。

構造が気になる?不思議な形をした建物

画像引用:「H.I.S」

次にご紹介するのは、その構造が気になる奇妙な形をした建物です。

ターニング・トルソ

画像引用:「URBAN TORONTO」

北欧スウェーデン王国の南端にあるマルメーという地にそびえ立つ「ターニング・トルソ」は、スカンジナビア半島で一番高いビルです。

ただ、高いだけではなくそのねじれた外観が特徴的なビルでもあります。

5階層ごとに区切られた四角いブロックを、徐々に回転させながら建てられており、1階と最上階では90度向きが変わっているのです。

設計者はスペイン出身の建築家サンティアゴ・カラトバで、その作品の特徴は彫刻的な美しさと、見る角度によって動きを持たせることが出来るといったものです。

キャピタルゲートビル

画像引用:「H.I.S」

アラブ首長国連邦アブダビにある世界一傾いたビルとしてギネス世界記録に登録された、「キャピタルゲートビル」は、ホテルを含む複合ビルとして建てられました。

設計者はイギリスの建築企業「RMJM」です。

1階から12階までは垂直に立てられていますが、13階から最上階までは徐々に傾けられ、全体で約18度の傾斜があるそうです。

ピサの斜塔の傾斜がおよそ4度と言いますから、かなり傾いていることが分かりますね。

クンストハウス・グラーツ

画像引用:「ailovie」

古い街並みの中に突如として現れる、奇妙な生き物の様な外観を持つこの建物は、美術館です。

設計者はイギリス出身の建築家サー・ピーター・クックとコリン・フルニエです。彼らは、この美術館に「フレンドリー・エイリアン」というニックネームを付けています。

この奇妙な形をした美術館が建つオーストラリア共和国第二の都市グラーツという都市は、古くローマ帝国時代には砦が建てられました。

中世に建てられたエッゲンベルグ城は世界遺産にも登録されている、旧市街でもあるのです。

その中に、青いアクリル板で覆われた曲線を描く建物は、まるでそこに生物が存在しているかのようでもあります。

まとめ

今回ご紹介した建物も、ほんの一部です。

世界中にはまだまだ変わった形の建物や、どのように建てているのか、その工法・構造が気になる建築物が数多くあります。

既成概念にとらわれることなく、デザインされた建築物は、実現させるためには工費や構造など、様々な難問が待ち受けているでしょう。

ですが、今後も新たな技術を使って変わった建築物が増えていくのではないでしょうか?