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建築で大切な鉄筋のかぶり厚さ【スペーサーで確保しよう】

建築の工事で大切な鉄筋工事で、かぶり厚さほど大切なものはありません。

では、そのかぶり厚さはどこの部分で、どれくらいの厚さが必要なのでしょうか?

この記事では、、鉄筋のかぶり厚さとはどの部分を指すのか、かぶり厚さの基準、どのようにしてかぶり厚さを確保するのかを見ていきましょう。

1分ほどで読めますので、ぜひご覧ください。

鉄筋のかぶり厚さとは

引用:JASS5

鉄筋のかぶり厚さとは、コンクリートの表面から鉄筋までの最短距離を言います。

上図のように、柱や梁、基礎など様々な部位で、鉄筋とコンクリート表面からの距離がありますが、全てがかぶり厚さです。

最短距離ですから、例えば柱であれば、主筋表面からコンクリート表面までの距離ではありません。

主筋の周りにある、帯筋からコンクリート表面までの距離がかぶり厚さです。

同様に、梁であれば梁主筋の表面からではなく、スターラップの表面からコンクリート表面までの距離になりますね。

また、このかぶり厚さは、部位や仕上げの有無によって必要な厚さが違います。

なぜ、かぶり厚さが大切?

なぜかぶり厚さが大切なのかというと、コンクリートの耐久性に関わるからです。

鉄筋は酸素に触れているとサビてしまうので、できるだけ酸素に触れさせない必要があります。

そこで、周りのコンクリートの出番です。

コンクリートはアルカリ性でできていますから、鉄筋の周りを覆ってあげれば鉄筋がサビるのを防いでくれます。

しかし、コンクリートの寿命も永遠ではありません。空気中の酸素と反応して少しずつ中性になっていきます。

コンクリートが鉄筋の表面まで中性化してしまうと、鉄筋がサビたり腐食したりしてしまうのです。

だからコンクリートによるかぶり厚さが大切なのです。

かぶり厚さの基準

耐久性に影響の多いかぶり厚さですが、部位によって必要なかぶり厚さが変わります。

なぜなら、部位によって必要な耐久力や、中性化のしやすさが違うからです。

例えば、仕上げの有無によって必要なかぶり厚さが変わりますが、これは仕上げ材があることでコンクリートの中性化を遅らせてくれるからです。

具体的な例を言うと、タイル仕上や石張り、モルタル仕上は、耐久性上有効な仕上になります。

なぜかというと、タイルや石もモルタル仕上も、モルタルを塗り付けて接着することで、モルタルの厚さ分だけ中性化が遅くなりますよね?

一方で、塗装などの仕上は耐久性上有効な仕上とは認められません。

なぜならば、コンクリートがひび割れたらコンクリートに追従して塗装もひび割れますし、酸素をシャットアウトするような機能も無いからです。

逆に考えると、酸素を通さない塗装であれば耐久性上有効な仕上と認められることもあるので、監理者や設計者と協議することで使えるようになる場合もあるでしょう。

他に例を挙げると、基礎などの土に接する部分はかぶり厚さを厚くする必要があります。

理由は、土に接する部分の方が、ひび割れなどから水が浸み込みやすく、鉄筋がさびる原因となりやすいからです。

かぶり厚さを確保するためには

では、かぶり厚さを確保するためにはどうすれば良いのかというと、スペーサーというものを使いましょう。

スペーサーを使う

スペーサーとは、鉄筋とコンクリート表面までの距離を確保するための道具です。

スペーサーには主に3種類の材料があり、プラスチック製、コンクリート製、鉄製があります。

コンクリート製のスペーサー

コンクリートのスペーサーは、主にサイコロのような四角形、直方体です。

厚さが3辺とも違うものが多く、設置する面によって、それぞれ必要なかぶり厚さを調整できるようになっています。

プラスチック製のスペーサー

プラスチック製のスペーサーは、いわゆるドーナッツのような円形をしており、色によって厚さを管理します。

例えば、黄色は40㎜、茶色は50㎜、白は60㎜のようにメーカーによって違いますが、色でかぶり厚さを分けていることで、一目で管理しやすいですよね?

鉄製のスペーサー

鉄製のスペーサーは、鉄の小さな架台で出来ており、鉄筋を載せるくぼみが付いています。

鉄筋同様に鉄製のスペーサーは何もしないとサビてしまうので、サビ止め塗装がされているのが通常です。

このように様々な種類のスペーサーを使うことで、かぶり厚さを確保します。

まとめ

この記事では、かぶり厚さって何?なんで必要なの?基準はあるの?といった疑問にお答えしました。

まとめると、かぶり厚さとは、コンクリート表面から鉄筋までの距離であり、耐久性にとてもかかわるので、部位ごとによって必要な厚さが変わります。

この記事を参考に、コンクリートや鉄筋について理解を深めてください。

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