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「優良」な実習実施者になるための準備と注意点

人手不足となっている業界のうち求人を出しても若者の獲得が難しい場合には、人材を海外から求める方法もあります。

海外から人材を求める方法の1つとして、外国人技能実習制度があり、海外の技能実習生たちを育てながら仕事をしてもらうことが可能です。

もし、彼らを教える「優良」と呼ばれる実習実施者になれば、より多くの、そしてより高いレベルの技能実習生を受け入れられる権利が与えられます。

技能実習生を受け入れられるメリットを手に入れるにはどのような準備と注意点が必要なのか、この記事でご紹介しましょう。

「優良」な実習実施者とは

「優良」な実習実施者とは、海外からの技能実習生をより高い水準で教え導くことができる人のことを言います。

「優良」な実習実施者になるには審査があり、「優良」と認められるために書類提出を行ったり、講習の受講が必要です。

そして、一定の基準を上回れば「優良」な実習実施者と認められます。

普通であれば技能実習生は日本に来て3年までの者しか受け入れられませんが、「優良」な実習実施者は日本に来て5年までの技能実習生まで受け入れ可能です。

より高い技能と知識を持った技能実習生を呼べるため、仕事がスムーズに運びます。

優良基準を満たす準備

まずは、「優良」な実習実施者となるための優良基準を満たす準備を始めましょう。

とはいえ、いきなり技能実習生を海外から迎え入れることはできません。

実習実施者となるための講習や、提出書類の認定を受けるため少なくとも数か月前から用意が必要です。

以下でそれぞれを詳しく見ていきましょう。

養成講習の受講

外国人技能実習生の受け入れを行うためには、3年ごとに主務大臣に認められた養成講習機関で養成講習を受講しなければいけません。

講習の受講は技能実習法という法律で定められています。

受講すべき者や団体に関しては3パターンあり、1つが事業所ごとに選任される管理責任者、2つ目が管理事業を適切に運営していくにあたって設置される指定外部役員または外部監査人、そして3つ目が技能実習責任者です。

一方、監理責任者以外の監査を担当する職員、実習実施者における技能実習指導員、生活指導員においては、養成講習の受講は義務にはなりません。

しかし3年ごとの受講は推奨されており、優良基準を満たす要因になることもあります。

送出機関の認定

また、外国人技能実習生を受け入れる際には監理団体に許可をもらう必要があるためその書類提出が必須になってきます。

その書類の一つが「技能実習計画」であり、作成後は外国人技能実習期間の認定を受けることが必要です。

技能実習計画は一度の提出で良いわけではなく、技能実習生の区分ごとに認定を受けなければなりません。技能実習生の区分は3つあり、第1号が日本の滞在歴が1年の者、第2号が2、3年の者、第3号が4、5年の者です。

当然、習得する技術や知識は長く居た方が高いわけですから、第3号に属する技能実習生を受け入れたければ「優良」な実習実施者にならなくてはいけません。

「優良」な実習実施者になるための注意点

では、今度は「優良」な実習実施者になるための注意点に着目していきましょう。

気を付けるべきところを理解しておけば、優良基準を満たすこともそう難しくはありません。

以下3つの点を押さえて最速で「優良」な実習実施者になれるよう工夫してみてください。

キックバックの受領

キックバックの受領は禁止されています。

実習実施者におけるキックバックとは、送出機関などの関係者から、監理費ではない金銭を監理団体が受け取ることを指します。

技能実習法の28条に違反しているためペナルティが生じ、監理団体の許可取り消しの対象、そして6月以下の懲役又は30万円以下の罰金の対象となります。

ブローカーの活動

また、外国人技能実習制度ではブローカーの活動も違反です。

ブローカー活動とは、技能実習生と実習実施者の間の雇用関係の成立をあっせんすることを言います。

この場合、無許可管理事業の実施をしたことになり指導監督の対象になってしまうのです。

もし仮に第三国でブローカー活動が発覚した場合には、外国人技能実習期間へ相談し解決方法を仰ぎましょう。

申請書類の母国語併記

法律で求められていることであり、これから先も注意しなければならないのが、技能実習生のサインが求められる申請書類は母国語表記がないといけないという点です。

技能実習生のサインが必要な書類というと、履歴書から始まり雇用契約書や申告書など多岐にわたります。

技能実習生も日本語を勉強してから現場へと出て行きますが、それでも全員がネイティブ並みとなるわけではありません。

よって、申請書類はきっちり理解できる言語で書かれ、意味を理解した上でサインをもらわなければならないのです。

まとめ

「優良」な実習実施者になるために必要なことを理解できれば、これからの準備期間に何をすべきかがわかるでしょう。

手っ取り早く人手解消をしたい気持ちもわかりますが、技能実習生の戦力をもらう代わりに実習実施者としての責任を持つことはいわば交換条件になります。

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